PAP Researchとは

PAP Research、プロンプトAIプロトコル。問いを立て、観測し、確かめる。北極星を目印に記録を積み重ねるイメージ。

PAP Research(プロンプトAIプロトコル)は、AIの技術と使い方を研究するサイトです。さまざまな課題を通じて、AIがどこまで対応できるのか、どのような条件で間違えるのかを調べます。その結果をもとに、回答の確かめ方や、AIに仕事を任せる際の手順を考えます。

このサイトで扱うこと

これまでの記事は「記事一覧」から探せます。PAP-40-Layer Framework(PAP-40)のフェーズや層ごとに、関連記事をたどることもできます。

PAPという名前に込めた3つの意味

① Prompt・AI・Protocol ― 探究する対象

PAPは、Prompt・AI・Protocolの頭文字をとった名前です。Prompt AI Protocolは、AIを観測し、利用するための考え方と手順を指します。この名前は、プロンプト、AI、プロトコルを、それぞれの関係も含めて探究することを表しています。

② Persuasive Adversarial Prompts ― 限界を確かめる視点

Persuasive Adversarial Prompts(説得型の敵対的プロンプト)は、説得的な表現によってAIの安全制約の回避を試みるプロンプトです(Zeng et al., ACL 2024)。この研究では、説得によって安全制約が破られやすくなることに加え、既存の防御策に大きな不足があることも示されています。

PAP Researchは回避手法を提供するのではなく、防御と評価の観点からこの概念を参照しています。この名前には、言葉や文脈がAIの判断に与える影響を調べ、安全性や信頼性の限界を確かめる視点を重ねています。

③ Pre-analysis Plan ― 検証を支える規律

Pre-analysis Plan(事前分析計画)は、結果を見る前に、研究の仮説や評価指標、分析方法などを定める計画です。この名前には、何を、どの条件で、どう確かめるかを事前に決め、検証の筋道を明確にする規律も込めています。

研究思想

AIも人間も間違えます。説明が流暢でも、自信に満ちていても、それだけで正しいとは判断できません。

確認できた事実と、そこからの解釈や仮説は分けて考えます。期待に沿う結果だけで結論を決めず、想定と異なる結果にも目を向けます。

判断に必要な情報が足りなければ、追加で調べたり、専門家や関係者に確認したりします。十分な根拠が得られない場合は、判断を保留することもあります。

観測と情報発信の方針

定点観測では、問いや条件をそろえ、対象(モデル名・バージョン)、実施日、確認範囲、評価の限界を記録します。結果に影響し得る外部ツール、参照資料、利用環境の違いも、可能な範囲で記録します。

情報源は、公式文書、仕様、論文などの一次資料を優先します。観測結果や資料の記述と、PAP Researchによる解釈・考察を区別し、確かめられていないことは未確認と明記します。観測された変化についても、原因を裏付ける根拠がなければ、推測として扱います。

重要な誤りは訂正し、訂正日と内容を記事内に示します。

AIの利用とガバナンス

AIを使う際には、何を任せるか、誰が結果を確認するか、問題が起きたら誰が対応するかを決めておく必要があります。こうしたルールや責任分担を定め、日々の利用のなかで見直していくことを、AIガバナンスだと考えています。

AIの提案と操作権限は分けて考えます。外部への送信・公開・購入・削除など、影響の大きい操作では、AIに任せる範囲、人の承認が必要な場面、処理を止める条件を定めます。重要な制限は、AIへの指示に加えて、アクセス権限や承認手順にも反映します。

確認の手間が大きすぎると、運用は続きません。AIの回答や、それに基づく行動が及ぼす影響の大きさに応じて確認方法を選びます。モデルや利用環境が変わった際には、ルールが引き続き機能しているかを見直します。

編集と透明性

調査の補助、情報整理、推敲などにAIを利用する場合があります。公開前には、運営者が根拠と表現を確認します。

新しいAI技術をレビューするときの対象範囲と評価の考え方は、「技術レビューの方針」にまとめています。

さかっぺ

PAP Research運営 / AIガバナンス・アーキテクト / プロンプトデザイナー

AIモデルの定点観測と、プロンプトやAI技術の実務解説に取り組んでいます。ITインフラの現場経験をもとに、AI利用時のリスクを抑えながら、実務で活用するための仕組みを研究しています。

経歴や研究の背景、研究方法、発信の方針は「運営者プロフィール」で紹介しています。

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