Observability・AI-SRE・インシデント

25語

AIシステムの稼働状況を把握し、障害に備えるための可観測性・SRE・インシデント対応の用語です。分散トレーシングやOpenTelemetry、SLIとSLO、応答時間のパーセンタイル、キルスイッチ、フォールバック、ポストモーテムなどを扱います。

この分野を読むポイント

AIの不具合は、どのプロンプト・モデル・ツール呼び出しで起きたかを後から追えなければ直せません。版の記録、緊急停止の手段、対応手順書を事前に用意しておくことが、AIを運用するうえでの出発点です。

この分野に関連する記事

用語一覧

Observability
ログ・メトリクス・トレース等から、AIシステム内部で何が起きているかを把握・分析できる性質と運用。
Distributed Tracing
複数サービス、検索、Agent、Tool等をまたぐ1回の処理を共通ID等で追跡する仕組み。
Prompt Version
利用したプロンプトの版を識別する情報。出力差分や障害原因の追跡に使う。
Model Version
利用したモデルの世代・版・識別子。再現性や変更影響の追跡に使う。
Tool Call
AgentやLLMが外部ツール・関数・APIを呼び出した1回の実行単位。
Kill Switch
異常なAgent実行や高コスト処理などを緊急停止するための強制停止機構。
p50
観測値の50パーセンタイル。レイテンシ等の中央値として典型的な応答時間を見る指標。
p95
観測値の95パーセンタイル。遅い上位5%を除いた利用体験の境界を見る指標。
p99
観測値の99パーセンタイル。極端に遅い処理やテールレイテンシを把握する指標。
SLI
Service Level Indicatorの略。可用性、成功率、レイテンシ等、サービス品質を測る実測指標。
SLO
Service Level Objectiveの略。SLIに対して目標とするサービス品質水準。
Circuit Breaker
外部サービスの障害時に連続呼び出しを一時停止し、障害の拡大を防ぐ仕組み。
Fallback Model
主モデルが利用できない・条件を満たさない場合に切り替えて使う代替モデル。
Replay
記録した入力や実行情報を使い、過去の処理を再現して障害分析・検証すること。
Severity Level
インシデントの影響度・緊急度を段階分類したレベル。対応優先順位や報告経路に使う。
Runbook
障害・運用イベント時に実施する確認、停止、復旧、連絡等の手順をまとめた運用手順書。
Postmortem
障害後に事実経過、原因、影響、対応、再発防止を整理する振り返り記録。個人の責任追及ではなく仕組みの改善を目的とし、AIの誤出力事例も対象に含める。
Incident Response
インシデントの検知、封じ込め、原因分析、復旧、報告、再発防止までを行う対応プロセス。
OpenTelemetry(OTel)
Trace、Metric、Log等のTelemetryデータをベンダー中立に収集・転送するためのオープンなObservability標準・エコシステム。
OpenTelemetry GenAI Semantic Conventions
LLM、Agent、Tool等の実行をOpenTelemetry上で共通形式に記録するための属性名・Event・Span等のSemantic Convention。
Span
分散トレース内の一つの処理区間を表す単位。開始・終了時刻、属性、親子関係等を持ち、ModelやTool Callの追跡に使われる。
Trace Context
複数サービス・処理間でTrace ID等の追跡情報を受け渡し、一連のリクエストを関連付けるためのコンテキスト。
Langfuse
LLM・Agent Application向けのOpen-source Observability / Evaluation Platform。Trace、Prompt、Dataset、Experiment、Evaluation、Cost・Latency監視等を扱う。
LangSmith
LangChainが提供するAgent・LLM Application向けObservability、Tracing、Evaluation、Dataset、Monitoring等のPlatform。
MLflow
Machine LearningからLLM・AgentまでExperiment Tracking、Model/Prompt管理、Tracing、Evaluation、Monitoring等を扱うOpen-source AI Engineering Platform。

辞典トップへ戻る · 関連記事を見る