Professional LexiconAI・LLM実務辞典

AI・LLMの実務で参照する用語を、分野別に整理して掲載します。

A の用語

AI
人工知能。認識・生成・推論・判断支援など、人間の知的作業を機械で実現する技術の総称。
AGI
Artificial General Intelligenceの略。幅広い知的課題へ汎用的に対応できるAIを指す概念で、厳密な定義には統一見解がない。
ASI(Artificial Superintelligence)
ほぼすべての知的領域で人間を大きく上回る能力を持つと想定される、仮説上のAIを指す概念。AGIの先に位置付けられることが多く、厳密な定義や到達時期に統一見解はない。米国連邦政府用語の「SI(Super Intelligence)」とは別概念。
Adam / AdamW
勾配の一次・二次モーメントを利用して学習率を適応的に調整する代表的な最適化手法と、そのWeight Decay処理を改良した派生手法。
Assistant Prefill
モデルの応答開始部分や構造の一部をあらかじめ与え、続きの生成を誘導する方法・機能。推論サービングのPrefillフェーズとは別概念。
AI生成コンテンツ
生成AIによって作られた文章・画像・音声・コードなど。Web上で増えているため、出典が一次情報か、AIが生成した二次的な文章かを見分ける必要がある。
Abstention
根拠不足や高リスク時に、無理に答えず回答を保留・限定すること。回答を保留する場合も、確認できた範囲や次に確認すべき情報を示すと実務で使いやすい。
Alignment
AIの挙動を、人間の意図・価値・方針・安全要件など望ましい目標へ整合させる考え方。
Alignment Faking
モデルが監視・学習・評価中であることを考慮し、表面的には望ましい行動を示しながら内部の別方針・選好を維持するような挙動を扱うAI安全研究上の概念。
Activation Steering / Activation Probing
モデル内部のActivationへ特定方向の介入を加えて出力特性を変える手法と、Activationから内部状態・属性等を読み取る分析手法の総称。
A/Bテスト
2つ以上のモデル・プロンプト・UI等を異なる利用者やトラフィックへ割り当て、実績指標を比較する実験。
Accuracy
評価対象全体のうち、正しく予測・判定できた割合。該当例が少ない不均衡データでは、すべて「該当なし」と判定するだけで高い値になるため、Precision・Recallと併せて評価する。
AUC
ROC曲線等の下側面積を用いて、分類モデルの識別性能をしきい値全体で評価する指標。
Arena-Hard
難度の高い対話プロンプトを用い、主にモデル間の応答品質を比較するベンチマーク。
Answer Relevancy
回答が質問の意図や要求へどの程度直接関係し、不要な逸脱が少ないかを評価する観点。
ARC-AGI
抽象的な入出力例から変換規則を推測する課題群を用い、汎化・推論能力を評価するベンチマーク。
A2A
Agent-to-Agentの略。異なるAI Agent同士が情報・タスク・状態等をやり取りする連携方式・プロトコルを指す総称。
Agent / AI Agent(AIエージェント)
目標に基づき、AIモデルを中心に推論・計画・ツール利用・複数ステップ実行を進めるシステム。
API
Application Programming Interfaceの略。ソフトウェア同士が機能やデータをやり取りする接点。
Agent Skills
Agentが繰り返し利用できるよう、手順・指示・ツール利用方法・参照情報などを再利用可能な単位にまとめたもの。
Agent Loop
観測、推論・計画、行動、結果確認を反復しながら目標達成を目指すAgentの基本実行ループ。
AIブラウザ
AIアシスタントやAgent機能を組み込み、閲覧中ページの要約やブラウザ操作の代行を行うWebブラウザ。ログイン済みのセッションで動作するため、間接プロンプトインジェクションや意図しない操作のリスクに注意する。〔時点依存〕
Agent Card
A2A等でAgentの識別情報、能力、エンドポイント、対応形式、認証要件等を記述し、他のAgentからの発見・接続に使うメタデータ文書。
Agent Registry
利用可能なAgent、その能力、所有者、エンドポイント、状態等を登録・検索するカタログまたはレジストリ。
AAIF(Agentic AI Foundation)
Agent間連携やツール接続などAgentic AIのオープン標準・オープンソース基盤を中立的に支援するLinux Foundation傘下の組織。
AP2(Agent Payments Protocol)
AI Agentによる取引で、利用者の意図・承認範囲・支払内容を検証可能な形で記録し、支払権限と監査性を扱うためのプロトコル。
Agent Harness
モデルの周囲で、プロンプト、ツール、実行ループ、状態、権限、ログ、再試行などを組み合わせてAgentとして動作させる実行枠・制御層。
AgentOps
AI Agentの開発・評価・配備・監視・トレース・コスト管理・障害対応など、運用ライフサイクルを扱う実務領域。
AI Gateway / LLM Gateway
複数のAIモデルやプロバイダへのアクセスを集約し、認証、ルーティング、レート制限、監視、コスト、ポリシー等を一元管理する中継層。
A2A Task
A2AでAgent間に受け渡される、実行対象の作業単位とその状態を表す概念。
A2A Artifact
A2AのTask実行によって生成・返却される文書、データ、ファイル等の成果物。
ACP(Agentic Commerce Protocol)
OpenAIとStripeが共同開発した、買い手・AI Agent・事業者を接続して商品発見・Checkout・購入等のCommerce flowを連携するためのオープンな標準。Google等が推進するUCPとは別規格であり、ACPという略称は他分野でも使われるため文脈確認が必要。
AG-UI(Agent-User Interaction Protocol)
Agent RuntimeとUser-facing Applicationの間で、Message、Tool Call、State、Activity、User Interaction等をStreaming Eventとしてやり取りするオープンなAgent-UI連携Protocol。
AutoGen
Microsoft Research発のMulti-Agent Framework。Agent間会話やGroup Chat等を普及させたが、2026年時点ではMaintenance Modeで、新規開発ではMicrosoft Agent Frameworkへの移行が案内されている。〔時点依存〕
Agent Client Protocol(ACP)
Coding AgentとIDE・Editor間の通信を標準化するオープンProtocol。ZedやJetBrains等が対応し、異なるAgentを共通UIへ接続できる。Agentic Commerce Protocol等と同じACP略称を使うため文脈確認が必要。 ローカルでは、エディタがエージェントをサブプロセスとして起動し、標準入出力を通じてJSON-RPCでメッセージを交換する。クラウドなど別環境のエージェントをHTTPやWebSocketでつなぐ方式は、公式ドキュメントで対応途中とされている。Zedが2025年8月にApacheライセンスのオープンソースとして公開し、最初の参照実装はGoogleのGemini CLIだった。言語サーバー連携を共通化したLSPと同じ考え方を、コーディングエージェントに当てはめたもの。 MCP(Model Context Protocol)がエージェントとツール・データをつなぐのに対し、ACPはエディタとエージェントをつなぐ。ACPは可能な範囲でMCPと同じJSON表現を再利用し、差分表示などコーディング向けの型を追加している。両者は併用でき、ACPでエディタにつないだエージェントがMCPで外部ツールを使う構成も考えられる。
Agent Communication Protocol(ACP / IBM)
IBM BeeAI由来のAgent間通信Protocol。2025年にA2Aへ統合され、現在は新規採用よりA2AへのMigrationが推奨される。Agent Client ProtocolやAgentic Commerce Protocolとは別物。〔時点依存〕
A2UI(Agent-to-User Interface)
Agentが更新可能なRich UIを生成・伝達するためのOpen Standard/Library群。TextだけでなくCard、Form等のUI表現をAgentとClient間で扱う。
Agentic Commerce
AI Agentが商品発見、比較、交渉、Checkout、Payment、Post-purchase等の商取引を支援・実行する仕組みや市場領域の総称。ACP、UCP、AP2、x402等のProtocolが関連する。
Amazon Bedrock AgentCore
AWSが提供するEnterprise Agent向けPlatform。Runtime、Memory、Gateway、Identity、Browser、Code Interpreter、Observability等を組み合わせ、FrameworkやModelに依存せずAgentを構築・運用できる。
AP2 Mandates
Agent Payments ProtocolでAgentの購入・支払権限を検証可能にする署名付きAuthorization Object群。Intent、Checkout/Cart、Payment等のMandateを用いて利用者の意図、商品・金額、支払承認を結び付ける。
Allowlist
明示的に許可した対象だけを利用可能にするリスト。外部通信先・実行コマンド・利用ツール等の制御では、Denylistより安全側に倒しやすい。
Automation Bias(自動化バイアス)
自動化されたシステムやAIの判断を過度に信頼し、根拠や異常を見落とす傾向。根拠の提示や独立した確認は対策の候補であり、実際に見落としが減るかは条件を定めて評価する。
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APIキー
API利用者を識別・認証する秘密の文字列。プロンプト・コード・ログ・リポジトリに直書きせず、環境変数やSecret管理で扱い、漏えい時は直ちに無効化する。
alt
画像内容をテキストで説明する代替テキスト。アクセシビリティに使う。
AI-OCR
OCRに機械学習や生成AI等を組み合わせ、文字認識、帳票分類、項目抽出、補正などを高度化する仕組み。
AI利用条項
契約当事者によるAI利用の可否、入力データ、生成物、秘密保持、責任等を定める契約条項。
Algorithmic Collusion
価格設定等のアルゴリズム同士の相互作用により、競争上問題となり得る協調的な結果が生じる現象・リスク。
AI事業者ガイドライン
日本でAIの開発・提供・利用に関する考え方や留意点を示すガイドライン。
AI関連法令
AIの開発・利用へ直接・間接に適用される法律・規制の総称。