Professional LexiconAI・LLM実務辞典
AI・LLMの実務で参照する用語を、分野別に整理して掲載します。
E の用語
- Embodied AI
- センサーや身体・機器を通じて環境を知覚し、物理世界での行動や相互作用へ結び付けるAIの考え方。Physical AIと近い文脈で使われる。
- Encoder-Decoder Transformer
- 入力をEncoderで表現し、Decoderがその表現を参照して出力を生成するTransformer構造。翻訳・要約等で広く使われる。
- ELYZA LLM
- ELYZAが開発する日本語LLMシリーズの総称。企業向けにAPIや共同開発等で提供され、国内でのモデル保有・運用やカスタマイズ性を重視する用途で利用される。
- Evaluation Awareness
- モデルが現在の入力や環境を評価・テスト状況だと認識し、それによって通常時と異なる振る舞いを示す可能性を扱う概念。
- Eval / Evals / LLM Evals
- AI・Prompt・LLMの正確性、Faithfulness、形式遵守、安全性等を一定基準で測る評価テストと、その複数テスト・評価体系の総称。
- Evalゲート
- 評価基準を満たさないプロンプトやモデルを本番投入しないための関門。
- Eval Engineering
- 評価データ、成功条件、採点方法、評価者、回帰テスト、実行基盤などを設計・運用し、AI品質を継続的に測定する実務。
- Exact Match(EM)
- モデルの出力が正解と完全一致した割合を測る指標。数値・選択肢・抽出タスク等で使われ、表記ゆれや書式差に厳しいため正規化ルールを事前に定める。
- Elo Rating / Win Rate
- Pairwise比較の勝敗からモデルの相対的な強さを推定するレーティング方式(Elo、Bradley-Terryモデル等)と、比較対象に対して勝った割合(Win Rate)。LMArena等のリーダーボードで使われる。
- Expected Calibration Error(ECE)
- 予測確率を区間に分け、表明した確信度と実際の正解率のずれを集計する代表的な確信度校正指標。
Expected Calibration Error(ECE)の定義を見る · Evals・テスト・LLMOpsの全体像
- Experiment Tracking
- 学習・評価・Prompt・Parameter・Dataset・結果等を実験単位で記録し、比較・再現できるようにする管理。
- Eval-driven Development
- 成功条件やEvaluationを先に定義し、Model、Prompt、RAG、Agent等の変更をEval結果で反復改善する開発手法。
- Excessive Agency
- AIが必要以上の権限・自律性を持ち、依頼範囲を越えて行動するリスク。対策の基本は、付与する機能・権限・自律性をそれぞれ必要最小限に絞ること。
- Egress Control
- AI・Agent・実行環境から外部ネットワークへ出ていく通信先・通信方式・送信データを制御すること。
- Exponential Backoff
- 再試行の待機時間を段階的に長くし、障害時の連続アクセスや負荷集中を抑える方式。
- Enterprise-Managed Authorization(EMA)
- 組織のIdentity Providerを基準に、MCP ServerへのAccessを中央管理するMCP拡張。利用者ごとの個別OAuth承認を減らし、Group・Role・Conditional Access等で統制できる。
Enterprise-Managed Authorization(EMA)の定義を見る · Agent・ツール・MCPの全体像
- enum
- 取り得る値をあらかじめ限定した列挙型・選択肢。自由記述させず選択肢をenumで限定すると、集計や後続処理が安定する。
- E-Stop
- Emergency Stopの略。危険時に機械・ロボット等の動作を即時停止させる非常停止機構。
E-Stopの定義を見る · マルチモーダル・音声・画像の全体像
関連する記事を読む(1件)
- EU AI Act
- EUのAIシステムに関する包括的な法規制。EU域外の事業者でも、EU市場へAIを提供する場合や、AIの出力がEU域内で利用される場合等に適用され得る。
- EU Data Act
- IoT製品・関連サービスから生じるデータへの利用者のアクセス・共有の権利や、クラウドサービス間の乗り換え(スイッチング)の容易化等を定めるEU規則(Regulation (EU) 2023/2854)。2025年9月から主要規定が適用されている。〔時点依存〕
- EU AI Act Article 50(透明性義務)
- 生成AI等によるコンテンツの機械可読なマーキングや、Deepfake等のAI生成・操作コンテンツの表示に関する透明性義務を定める条文。
- EU Product Liability Directive(Directive (EU) 2024/2853)
- 欠陥製品による損害の無過失責任を扱うEUの製造物責任指令。SoftwareやAI SystemもProductに含み得ることを明確化し、Update等を含むDigital Productの責任関係を扱う。〔時点依存〕
EU Product Liability Directive(Directive (EU) 2024/2853)の定義を見る · AIガバナンス・規制の全体像
- Excel
- 表計算ソフト/ファイル形式。数式・表示値・型・シート構造の違いに注意する。
- ETL
- Extract, Transform, Loadの略。複数ソースからデータを抽出し、変換・整形してデータ基盤等へ格納する処理。
- Embedding
- 文章・画像等を意味的な近さを計算できる数値ベクトルへ変換した表現。RAGのベクトル検索などで使う。
- Embeddingモデル
- 入力をEmbeddingへ変換するモデル。モデル変更により検索順位・類似度・再現性が変わりうる。
- Embedding Inversion
- Embeddingから元の入力内容や機密情報の一部を推測・復元しようとする攻撃・プライバシーリスク。
- Entity Resolution
- 同一人物・企業・製品等の表記揺れを統合し、異なる対象を誤って同一視しないよう識別する処理。
- Elasticsearch / OpenSearch
- 全文検索エンジン(Elasticsearch)と、そこから派生したオープンソースの検索エンジン(OpenSearch)。BM25によるキーワード検索に加えベクトル検索にも対応し、Hybrid Searchの基盤として使われる。
- Extended Thinking / Thinking Tokens
- 複雑なタスクでモデルが内部推論へより多くの計算資源やトークンを割り当てる機能・概念。
Extended Thinking / Thinking Tokensの定義を見る · 推論パラメータ・Long Context・Memoryの全体像
- Episodic Memory
- Agentが過去の出来事、実行履歴、会話、経験等をエピソード単位で保持・検索する記憶の分類。
- Expert Parallelism
- MoEのExpertを複数GPU・ノードへ分散配置し、選択されたExpertへの計算を並列化する方式。
- EXL2
- LLM Weightを柔軟なbit幅で量子化し、主にローカルGPU推論のMemory効率・速度を高める量子化形式・方式。
- EAGLE / EAGLE-2
- LLM内部のFeatureを使って複数Token候補を先読みし、元Modelが検証・採択するSpeculative Decoding系手法。追加の独立Draft Modelへの依存を減らしつつ生成高速化を狙う。
- E2Eテスト
- End-to-End Testの略。利用者の入口から下流処理まで、システム全体の一連の動作を実環境に近い形で確認するテスト。
- E2B
- AI AgentやCode Interpreter向けに隔離されたCloud Sandboxを提供する実行基盤。MicroVM等を使い、Untrusted Codeや長時間Agent Workloadを分離実行する。
- Evidence Pack
- 監査・審査・説明のため、評価結果、ログ、承認記録、設計文書等の証拠をまとめた資料群。
- Error Rate
- 評価対象のうち誤りとなった割合。属性別に比較すると性能偏りの把握に使える。
